この国の法律や司法は善良な一般市民を守ってはくれません。 裁判員制度が始まります。何もやっていないのに罪に問われる人を一人でも多く救ってください。

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 強姦(ごうかん)罪などで服役後に無実と判明した富山冤罪(えんざい)事件の再審判決公判が富山地裁高岡支部であった。無罪判決は当然としても、被告で富山県に住む柳原浩さんの失われた歳月が返ってくるわけではない。

 再審公判は、誤認逮捕から誤審に至る実態は解明しなかった。冤罪の背景に刑事司法の構造的な問題があることを明らかにしたいという希望を無視したもので、柳原さんが「真実は闇に葬られたままで納得いかない」と憤るのは当然だ。

 過ちを犯した警察、検察はもちろん、その過ちを見過ごした弁護側や裁判所側の責任も重いはずだ。この点に触れない判決は、裁判所が自らの責任を置き去りにしたといわれても仕方ない。

 裁判所も含め関係者はまず、柳原さんに正式に謝罪すべきだろう。そして、誤審に至った捜査、裁判を徹底的に検証して反省材料とすることだ。それができなければ冤罪の再発は避けられない。

 柳原さんは2002年1月、富山県氷見市の民家に侵入し、女性に乱暴するなどしたとして強姦罪で起訴された。氷見署の取り調べで自白。検察庁でいったんは否認したが再び自白に転じ、公判でも犯行を認め懲役3年の判決を受けた。強引な取り調べが想起される話だ。

 だが仮出所後の昨年8月、強制わいせつ事件で鳥取県警に逮捕された男が富山事件の犯行を自白した。裏付け捜査によってこの男が真犯人である可能性が高まり、再審が決定した。

 再捜査で明らかになったのは、物的証拠が軽視されたことだ。現場に残された足跡の大きさが違ったことや、犯行時間に柳原さんが実兄宅に電話した記録があったにもかかわらず、アリバイの成立を見逃したことなどである。

 その原因が、被告12人全員の無罪が確定した志布志・県議選事件同様、思い込みと自白偏重という欠陥捜査にあることは間違いない。検察側が証拠をでっち上げ、犯人に仕立て上げた疑いが指摘されている点まで似通っている。

 “不当捜査”の実態解明が名誉回復にもつながると、弁護側は再審で2度も取調官の証人尋問を要求した。だが検察側は事前協議で難色を示し、地裁高岡支部は必要性はないとして却下した。

 警察や検察、裁判所に再発防止を目指す姿勢が見られなかったことは遺憾である。真犯人の自白がなければ柳原さんの無罪はあり得なかった。警察や裁判所などはこのことを胸に深く刻むべきだ。

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